Androbookよもやま - ReDo

2010年10月26日

Androbookよもやま

@fukuyuki総裁のAndrobookについて、「電子書籍を生業にする気はないけど、Androidが余計な色眼鏡で見られたくない一技術者」からのポジショントークです。

# 半年後ぐらいにポコポコapkジェネレータが出てきて「頭の硬いこと言ってるなーm9」とか凹むかもしれませんが。

○Androbookカイゼンの会

第一回:Androidの電子書籍ビューワアプリをカイゼンする会
第二回:Androbookアプリをカイゼンする会 Act.2

手持ちのX06HTで初版のページめくりがイマイチだったのと、@kojira氏他の顔見知りの皆様のライブコーディングの見学のチャンスということで第二回に参加しました。

# 第一回は体調不良で断念しました。

二回目に参加した感想としては、@kojira@tomorrowkey両氏のペアプログラミングやばい。

・以下のサイクルがぐるぐる繰り返されてました。
・ホワイトボードを利用したりして欲しい機能と優先度(難易度)をブレスト。
・実現できそうな手段を挙げながらライブコーディング。
・いけそうだったら実装してその場にある複数端末で動作確認。

具体的に言うと「縦横切り替え時の再読み込み防止」「フリックページめくり」「初期状態で画面横幅fit」「メニューからのページジャンプ」「ページ番号表示」「ページ遷移時にズームレベル維持」とかそういう機能の単位が30分単位ぐらいでポコポコ入ってました。

# @tomorrowkey氏がこっそり作っていた機能がいっぱいあった模様ですが。


○Androbookの仕組み

Taosoftwareのドロクリがおそらく国内初出で、「SDKベースのAndroidアプリ作成ツール」は既に製品(おそらく正確にはソースコードジェネレータ)として売られているものもいくつか存在します。

Androbookのバックグラウンドについては直接お聞きしたことは除いて、予め想像できていたコトのみ以下に示します。

【AndroidアプリジェネレータWebサービスが作れるワケ】

・Androidの開発環境はLinux/Windows/Mac対応でフリーです。
・決まったディレクトリ(フォルダ)構成にファイルを配置の上、コマンドラインからビルドが可能です。
・Android Marketに出品するには署名(keystore)が必要ですが、これもコマンドラインから生成が可能です。
・...あとは分かるな?

【関連するよもやま】

・現状のAndroid Marketは機械的な、あるいは中間業者による代行パプリッシングを防ぐ目的か、1日に公開できるアプリ数に制限がかかっています。
・Android Marketでアプリケーションが表示される順番は公開されていません。だいたい人気順(一定期間内のDL数)、と噂されています。


○今後の予想

SDKはAOSPに含まれているため、きちんとした(商用利用に制限の無いApache2だのGPLだのライセンスが明記された)OSSであり、アプリジェネレータWebサービスがライセンスのうんたらでGoogleから...みたいなことは無いと思います。(Android Marketへの自動アップロードとかはやってしまうと怒られる可能性が高いと思ってます。)

よって「Androidアプリベースのジェネレータ込み電子書籍Webサービス」というビジネスモデルではAndrobookが突っ走ることを期待していますが、単純に「Android SDKベースのアプリジェネレータ」は今後ポコポコ増える一方なんじゃないかな、と...。

・au one Market・ドコモマーケット・andonavi・AndroApp等、独自のAndroidアプリマーケットサイトにアプリ生成機能の追加とかー。
・AdobeはiPhoneアプリジェネレータ事件から、Androidアプリに来るかなと思いましたが、どちらかというとAIRプッシュの様です。
・っていうかApp Inventorは教育向けにしてはマニアック過ぎて中途半端っすよ!プログラミンとか見習って!

・Webサービス側もいっぱいできると思いますが、それと同時にPC側のSDKベースのツールにも何か来ないかなー、と思っています。cf. 携帯動画変換君


○少し訴えたいこと:Androidは決してやばくないよ。

きっと分かっている人は分かっていると思いますが、今回の件は、Streat ViewやBuzzやLatitudeのそれの様な「Googleのやってみてから考える」的思想に基づくやばさとは違うものです。

もともとAndroidはアプリケーションを誰もが自由に入手できる環境で作成・配布が許容されています。絵や音楽に置き換えて考えれば分かる通り、今現在はフリーソフトとマウス一本で絵も音楽も作って公開することができる時代です。インタラクティブなものは特殊だと言うならば、JavaScriptとHTMLとか、Adobe Flashだってフリーのオーサリングツールもあります。

その様なメディアの一種がAndroidアプリケーションであって、たまたまそのオーサリングツールであるAndroid SDKがオープンソースであったという話です。

どちらかというと、「電子書籍ビジネス」という文字列を見た際のなんとなく心にかかるもやもやが晴れた、ステークホルダーに妙な(主に金銭的な)足かせをかけられないエコシステムの一例がAndrobookだと思っています。

やばいのは逆の意味で、(一部の)電子書籍ビジネスだと主張したい。

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