Samsung Gear2の脱Androidについて - ReDo

2014年2月24日

Samsung Gear2の脱Androidについて

ITMedia:Samsung、AndroidではなくTizen搭載のスマートウォッチ「Gear 2」発表
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1402/23/news012.html

なるほど、と思いました。「なぜ脱Androidなのか」という点についてちょっとだけ書いておくことにします。


○Samsungにとって「Google Android」は高価くて制御不能ということ

個別の契約の話と思われるため、詳細は公表されていませんが、GMail・Maps・Playストア等のGoogleプロプライエタリなアプリ・サービスを有効にした「Google Android」を搭載したデバイスを発売するには、Googleと契約をする必要があります。

Googleは"Evil"か?
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110930/198784/?rt=nocnt

Androidプラットフォームのフラグメンテーション(断片化)を防止するという名目で作られた契約で、Google社が定義するスマートフォンやタブレット端末から外れた端末を作らないと約束させるものです。AFAを結んでしまうと、Google社が定義する機器とは違うものを作ることができなくなります。

GoogleはPlayストアと自前のサービス群を含む「Google Android」のユーザ体験を均一に(コスト低く)届けたいと思っており、そのためAndroidの断片化には非常に気を使っています。

グーグル、モトローラ使ってサムスンに2度の打撃
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK19033_Z10C14A2000000/

2014年1月27日、グーグルとサムスンは広範囲の国際特許に関して合意に達した。合意内容は今後10年間、有効という。この中には、サムスンがタッチウィズ推進の手を緩め、カスタマイズの際には中核的なアンドロイド向けアプリを再び中心に据え、サムスン独自のアプリに優先させるほか、「マガジンUX」インターフェースのようなより過剰なカスタマイズは取りやめるという合意が含まれる
ギャラクシーS5の発表会は地味になる見通しで、サムスンが約束を守るだろうことを示している。

GoogleはAndroid 4.1.x以下でのGoogleアプリ認証受付を終了したという噂
http://juggly.cn/archives/107546.html


そしてGoogleのスマートウォッチはNexus4, Nexus5を担当して最近仲の良い(というよりは優秀な子分である印象ですが)LGと共同の開発との噂です。

Googleがスマートウォッチ向けのOSを発表へ、実機はLGと共同で開発
http://gigazine.net/news/20140224-android-smartwatch-lg/

SamsungがGoogleに「その時計はAndroidとは認めない」と言ったのか、SamsungがGoogleに「これがAndroidなわけないだろ、初代なんて忘れたわ!」と強がったのかは分かりませんが、結果としてTIZENが載りました。


○スマートウォッチとは何なのか

GALAXY Gear初代はOS Androidマイク・スピーカー・カメラも搭載で、Pebble SteelやSONY SmartWatch2と比較しても豪華ではあったのですが、やっぱりその使われ方は主従で言うと従、母艦とのBluetooth接続を前提にしています。

3代目のSW2やStoreのできたPebbleではそれなりの歴史があるのですが、ユーザ体験も新規、320x320という新しい窓向けのUIを提供するのに既存のフルAndroidである必要はなく、「誰もが時計に欲しいと思う機能」「誰もがスマートウォッチに欲しいと思う機能」をベースで埋め込んだそれ以上に欲しいものはさほどリッチな窓ではなく、それがHTML5の窓であれば必要十分と言えると思います。

SamsungがAndroidの虎の威を自由に借りれるのであればその効果もあったと思いますが、Googleに睨まれた今、OSSとしてのAOSPなAndroidを使ったとしても、サービス提供上Microsoft等の特許から逃げ切れないAndroidを採用する理由はありません。

Google Glassも「Androidベース」です。Google+LGが「Android Watch」と言われていないことからも自明です。「Google Android」はスマートフォン・タブレットに特化しすぎていて他のデバイスにもっていくには向いていない、という結論で良いでしょう。


○だいたい一緒だし仲良くウォッチしよう

だいたいAndroidかLinuxで皆兄弟だし似たようなものだって

そんなわけで、結果TIZENなのは意外と納得が行く話で、Googleが(これ以上)Evilにならないためにも、Linux兄弟としてはFirefoxとか含めみんな「ユーザのために」切磋琢磨していけば良いと思いますし、Ubuntu Touchとか意外と組み込みクロスビルドな話と逃げ切れないBSDなiOSとかひっくるめてよっしゃどれでもこーい、とエンジニアとして楽しく付き合っていきたいと思うのです。

※ただしWindowsPhoneは除く


適当書きすぎてツッコミをいただいたので、

もう少しごまかした感じに図を修正。

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