CTS・GMS認証の「公開されている情報」メモ - ReDo

2014年4月11日

CTS・GMS認証の「公開されている情報」メモ

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※この画像のソース情報はエントリ中に登場します

○はじめに

一般的にAndroid(のソフトウェア)と思われているものは、AOSP(Android Open Source Project)としてのOSSと、GMail, Maps, Play等のGoogleプロプライエタリなソフトウェア(アプリ)+サービスが、通称GMS認証(Google Mobile Service Certification)呼ばれる、Googleとのライセンス契約の上で提供されるものの組み合わせでできています。

このCTS・GMS認証のプロセスは非公開情報なのですが、歴史的に「Googleが何を守らせようとしてきたのか」が散発的にリーク・公開されており、Androidプラットフォームに長らく興味を持っている人の間では暗黙の了解があります。

所詮非公式情報ではありますが、私個人の見解のソースとなっている公開情報を以下にまとめておきます。


○CDDとCTSと互換Android

AOSPとして「Android互換デバイス」の定義があり、互換性定義仕様(CDD - Compatibility Definition Document)がバージョン別に公開されており、そしてこの互換性を満たしているかチェックするツール(実体はAPI IFのテストコード集)が、CTS(Compatibility Test Suite)としてAOSPのソースツリー中に含まれています。

Android Compatibility
https://source.android.com/compatibility/index.html

※CDDはどのバージョンでも良いので、一度読んでおくと面白いです、「Androidならこれは載ってないといけないのか」が分かります。(時々イレギュラーなデバイスが発表されてまた守られてないよ、とか思いますが...)

このCTSに基づいて、通称「CTS認証」と呼ばれることが昔は多かったです。(最近は前述したGMSの方が多い気がします)

CTS概要、環境、基本操作(2011-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/bs-android/20110823/1314103313

AcerとAliyun事件の記録:一体何が問題だったのか? CTSという角度からの分析 (元中国語の記事が2012年09月27)
http://www.oesf-global.com/jp/acer%E3%81%A8aliyun%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2%EF%BC%9A%E4%B8%80%E4%BD%93%E4%BD%95%E3%81%8C%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%80cts%E3%81%A8/


○歴史的エピソードの紹介

この"CTS"に関する情報が唯一と言っていい公式情報で、他は「Googleが何に対して制裁を加えてきたのか」という歴史から現状を推測することになります。

まず、新しめの話を3つ。

<2014.02.20>
グーグル、モトローラ使ってサムスンに2度の打撃
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK19033_Z10C14A2000000/

<2014.02.10>
GoogleはAndroid 4.1.x以下でのGoogleアプリ認証受付を終了したという噂
http://juggly.cn/archives/107546.html
ANDROD POLICEの元記事:Rumor: Google To Begin Forcing OEMs To Certify Android Devices With A Recent OS Version If They Want Google Apps
http://www.androidpolice.com/2014/02/10/rumor-google-to-begin-forcing-oems-to-certify-android-devices-with-a-recent-os-version-if-they-want-google-apps/

<2014.01.20>
GoogleがオープンソースのAndroidから利益を生み出すカラクリとは?
http://gigazine.net/news/20140124-google-android-profit/
The Guardianの元記事:The hidden costs of building an Android device
http://www.theguardian.com/technology/2014/jan/23/how-google-controls-androids-open-source

One source told the Guardian that the fee varies and is negotiated on a case-by-case basis, with one example costing $40,000 for a batch of at least 30,000 devices. A separate source said that in another deal, a testing facility quoted $75,000 to test 100,000 devices.
2013/01/25 12:35 追記 The GuardianがGoogleから明示された情報によると、GMSライセンスを取得すること自体に費用はかからないが、取得のためのテストに費用がかかるとのことです。製造メーカーは、テストを行うFoxconnやArchosにテスト料を支払うことになっています。
# ほんとかな。

以下、古い話。

<2012.11.16>
グーグル、Android OS断片化の拡大防止のため、SDKに新たな利用条件を設定
http://web.archive.org/web/20130118174647/http://www.computerworld.jp/topics/576/205538

2009年4月にリリースされていた旧バージョンのサービス利用規約には含まれていなかった、今回追加された部分は以下の通りだ。  「Android の断片化を生じるような行為はしないことに同意する。これには、公式なSDKから派生するソフトウェア開発キットの作成や作成への参加および配布を含むが、これに限定するものではない」
これについては公式見解が出ず、いろいろ噂が盛り上がりましたが、Kindle Fire(第2世代、Android4.0ベースが2012.09発売)アプリ開発のためのSDKのサポート問い合わせがGoogleに集中してキレたんじゃないの、という説が有力です。

<2011.09.30>
Googleは"Evil"か?
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110930/198784/
【ガジェット】Googleによる「制約」と「支配」
http://sakak.seesaa.net/article/231365045.html
Anti Fragmentation Agreement(AFA)の話。

Google社が、Android搭載スマートフォン/タブレット端末を開発するメーカー(以下、端末メーカー)に結ばせている「Anti Fragmentation Agreement(AFA)」なる契約です。Androidプラットフォームのフラグメンテーション(断片化)を防止するという名目で作られた契約
SHARPが電子書籍専用端末としてのAndroidベースのGALAPAGOSタブレットを出したけど、AFAによりいじめられてAndroidに戻った話。 http://ja.wikipedia.org/wiki/GALAPAGOS

<2011.05.11>
GoogleとOEM各社、Android端末のアップデート保証プログラムを発表
http://japanese.engadget.com/2011/05/10/google-oem-android/

一部の会社だけが参加していて中途半端と話題になりました。その後ちっとも守られず、すっかり形骸化していると思われていましたが、どうも「18か月」という数字は生きてたことが後になって判明しました。

Nexus 端末への Android 4.4(KitKat)のアップデート
https://support.google.com/nexus/answer/3507867?hl=ja&ref_topic=3415518

Nexus 端末がアップデート期間(通常、端末のリリースから約 18 か月)を超えている場合は、最新バージョンの Android は提供されない場合があります。

Galaxy Nexus には Android 4.4 へのアップデートは提供されません。Galaxy Nexus の発売が開始されたのが 2 年前のため、Google などが通常端末をアップデートする 18 か月のアップデート期間の適用外になるためです。

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