新人をおそらくコテンパンにしてしまっている話 - ReDo

2015年7月30日

新人をおそらくコテンパンにしてしまっている話

チラ裏。いや、ここは冷蔵庫のドアだった。まぁいいや。

もう1x年にもなろうという先輩が新人につくこと自体あまり良いとは思っていないのだが、色々あって新人のOJT指導者とやらの担当に自分がなった。
単純にはゆっくり、程度を下げた方がいいかな、という反省ではあるのだが、いくつか備忘録代わりにメモを残す。


○成果物が完成品だと思っていた

計画、WBS、見込み、全て初めて聞いた話だったようだ。
成果物の定義と作業分割の概念に慣れていないせいか、「完成していないので成果物はありません」という謎の報告があった。

見込みの更新と、相談の上リスケの実施プロセスを順番に説明したが、最初に説明したっきりなので分かっていないだろう。7末で計画通り終わらない見込みなので僕の夏休み明けにリスケ相談からとなる。

また、「日報には課題をかけ」とお願いしていたところ、「プログラミングの勉強をする」と書いてあった。
確かに、"学校の課題"というとそっちか。

課題は、目的を達成するのに解決しなければいけない問題を明確にしたもので、詳細の他、期限・対策・状況は最低限必要だというのを説明した。

解決できなかった際のリスク顕在化とその管理の話はぼかした。


○「役に立つ人になりたいです」

どう役に立つかではなくて、どういう技術者になりたいかを考えてほしい、と何度か言ったが、基礎的な部分が分からないのでとりあえずがんばって勉強したい、というスタンスは変えてもらえなかった。

おそらく、プログラミング未経験で採用されて、研修のほとんどがプログラミングだったせいで、ここを超えないと一人前になれない、と差しあたって考えてる模様だ。

決してレベルの高い(厳しい)プログラミング研修をしているわけではないとは思うが、いくつかの能力や評価軸のうちの「one of themがプログラミング」という研修内容にしてほしいな、と思った。


○プログラミングを教本とにらめっこする

プログラミングの知識が無いこと自体はまぁそうかな、という感じなのだが、それなりに理解力があるのに手を動かさない。
何度かレビューをしたりペアプロをした感想ではそれなりに一度やったことは忘れないっぽいのに、1日10行みたいな日がいくつかあった。

これは「プログラミング経験の無い理系病」とでも言うべきだろうか?技術書とにらめっこして変なタイミングで手が止まるのだ。
プログラミングに数学力はどこかで必要だが、どちらかというとスポーツみたいに基礎訓練を複数こなしていると、組み合わせ応用ができるようになる、というところまで至っていない様に見える。

あまり深く考えずに写経をするのが良いと僕は思っているのだが、考えて手が止まっちゃうようだ。
良いコードを「考案する」労力はまったくかけないでいいと思うのだが。


○研修に2点ほど大きく問題がある

1. 業務内訓練と自己研鑽のバランスはあると思うが、うちの会社はプログラミングができないと確実に損をする会社だから、密度を上げるべき

Cと古臭い(2005年でJava6-Tomcat5時代に初版がつくられたクソテキストだ、明らかに腐臭を放っている)Javaを2ヶ月もやらないでほしい。
組み込み系の会社だからCを捨てろ、とは言いにくいが、"この研修でやった程度のプログラミングでは業務では話になりません"ということ自体はちょろっとだけでも頭出ししておいてほしい。


2. プログラミング以外の評価をしろ

マナー研修、優劣のつかないワークショップな研修のほかは、C研修、Java研修、プログラミングができる人間が中心となってしまうチーム自由プログラミング、そしてどれだけコーディングしたかを発表する最終発表。

全体的に優しいぬるま湯につけておきながら、プログラミングのできない人間はプログラミングができるようになりたい、としか思わなくなってしまうようだ。

プログラミングに漬けて、プログラミングで優劣がつくカリキュラムにすると、「プログラミングができる子=いい子、できない子=ダメな子」になってしまう。

うちの会社に来るような新人は「性格はまじめでちゃんとしている、基礎学力はある」あたりは保証されていると思うが、「全てが足りないひよっことしてこれからがんばっていきましょうね」、という研修にすべきだと思う。
あんな研修程度で優劣意識もらって配属されてくんな。ケツに殻のついたヒヨコかついてないヒヨコかぐらいの差だ。


もしかして、研修カリキュラムそのものが、いやいや、会社全体がプログラミング・技術力コンプレックスに陥ってるんじゃないだろうか、と考えるとしっくりくる。あっはっは。

若い世代に対して非常に申し訳ない。つらい。もう少しマシにしよう。

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