#OculusGo と #MirageSolo を比較するフリしてダシにして好きに書いてみる - ReDo

2018年5月30日

#OculusGo と #MirageSolo を比較するフリしてダシにして好きに書いてみる

桜花さんのこれが面白かったので、カウンターというか、いちゃもんをつけようと思ってあれこれ書いてみました。

VR界隈の人たちは、実は本音として、「細かく説明するのが面倒なのでOculus Goはいいぞって」みんな思ってます。きっと僕がこのエントリに書いた10倍ぐらいアレコレ考えた上で、「Oculus Goはいいぞ」って言ってます。ナイショですよ。

○まとめ

あれこれ書いてたのですが先にまとめてしまいました。

○前提

僕はソフトウェア開発者で(今は無職ですが)、Androidが好きでして、どちらかというとDaydream陣営推しです。
現代のVRはOculus Rift DK2/Cardboardの2014年ごろから楽しんでいますが、「コンテンツの作り方やエコシステムを勉強する」というコンテンツにたいそうハマっており、とくにゲーム等の成果物はありません。

では、以下にもう少しgdgd書いたものを続けます。


Q. どちらがオススメ?
A. Oculus Go

3点ほど明らかに優れています。
まず1点目、持ち運びしやすいということです。Mirage Soloはでかいので持ち運ぶには気合いが要ります。
2点目に、安いということです。これはMirage Soloと比較して安いというよりは、Gear VR+母艦Galaxyと比較して圧倒的に安いということです。(絶対的な価格で言うと、Mirage SoloもSnapdragon835ベースで$399って十分安いと思います)
3点目は、みんな買っていて情報が多いということです。


Q. 単純な二択じゃないなら?
A. Viveを買おう

やっぱり金があればViveです。Vive Proである必要はないです。

主にコストの観点から、「VRが気になった際に何からすればいいか」という優先順を以下に並べます。

1. スマホでYouTubeのVR動画を見る(1,000円)

最初は1,000円しないやつでいいです。100均でもよっぽどのハズレをひかなきゃおkな気がします。
ただし、以下の条件をできる限り守る必要があります。知識ゼロでVRコンテンツを見るのはフグを素人がさばくようなものですので。

・IPD(瞳孔感距離)が人の平均より著しく離れてない
・フラッグシップで2年以内に発売したスマートフォンを使う。具体的にはiPhone7またはSnapdragon82x相当以上のSoCを搭載していること。
・180度または360度でステレオ、解像度が4K以上のものを「10個以上」閲覧する。YouTubeの検索で3D・360度・4Kという条件を追加できるようになったので以前ほどは難しくない。

これで、「固定的な映像であっても、首や肩や目を大きく動かさずに、水平を保って頭だけを回すと体験が良い」というのを体得してください。

このあたりが直感的に体得できない人はとにかくハイレベルのVRシステムだけやるように心がけましょう。
あるいは、視線と焦点の問題が解決した次々世代あたりのVRになるまで手を出さないほうが無難です。

2. VRZONEに行ってマリオカートをやる(10,000円)

VR ZONEに行ってマリオカートをやる。釣りVR GIJIESTAもいいです。

次点で、きちんとVR ReadyのきちんとしたPC環境でVRをやらせてもらう、です。
詳しくはそのPC VRの環境を持っている人に相談した方がいいと思います。
例えば、30分しかないのであればチュートリアルだけが適切ですし、2時間あるなら創作系のQuillかTilt Brushはやっておくべきです。
ちょこちょこやれる環境があるのであれば「うまくなるほど1時間ずつ面白い」ゲームに手を出すべきです。
以下、「短時間でわかりやすく面白い」順番に並べておきます。

<チュートリアル>
・Oculus Touchのチュートリアル
・HTC ViveのチュートリアルとThe LabのLongbow

<デモ・創作系>
・Tilt Brush
・Quill
・Bullet Train
・Google Earth VR

<ゲーム>
・Rez Infinite
・Job Simulator
・SUPERHOT
・Airtone

3. Oculus Goを買う(30,000円)

この次あたりに、今情報が(Twitterに)溢れているOcuGoがお得になります。もう少他の選択肢を挙げるとすると、以下の通りです。

・Daydream Viewを買う
・PSVRを買う
・Mirage Soloを買う

このあたりが同価格帯として似た感じのコスパフォを発揮します。

Daydream ReadyのAndroidデバイスを持っているのであればDaydream Viewを買うのも概ね同等のコスパフォがあります。
ソーシャルVRがモバイルまで発達していない現代では、VRの最終的な使い方は根性のあるゲーマーでなければ以下の3つに収束しがちです。

1. THETAやInsta360の画像・動画を閲覧する
2. YouTubeでVR動画を閲覧する
3. なんとなく大画面で平面動画コンテンツを閲覧する

あるいは、「PS4 Proを持っていたらPSVRを買ってRez Infiniteをやる」があります。
PSVRは機構は最高なんですけどゲームが少なく開発にも使えないため、中古価格が安定していたりします。

そしてここで、開発者ならMirage Soloがやっと挟まります。
開発者をもう少し正確に言うと、「VRコンテンツを作ってみたい人」または「IT屋で癖のあるガジェットとか嫌いじゃない」人を差します。
現時点でのDaydream/Mirage Soloは楽しむのにどちらかの属性が必要です。

4. PC VRを買う(150,000〜250,000円)

いきなり跳ねましたね。15万円は「GTX1060デスクトップ+Rift」です。
20万円は「GTX1080デスクトップ+Vive」です。
25万円はノートPCだったりVive Trackerを追加で買ったりするやつです。

ただし、Viveは強引にでもルームスケール環境を用意できないと価値が落ちます。
テーブルとかベッドの上もVR空間としてセットアップしてしまうのは場合によってはありなので無理が通れば道理が引っ込みます。

WinMRはこんなblogをわざわざフムフムと読むような層は買わないほうがいいです。
情報が少ないというだけで数万円分相当のビハインドです。

いきなり話がクソ長くなりましたが、Viveのルームスケールで「地面を感じろ」というのが僕の言いたいことです。
このあたりの話が半分でも説明できない人が「○○がいい。△△はダメだ。」を語ってるのは、聞いた方が誤解されていないか、正直不安になります。
(Oculus Go lang:jaとMirage Solo lang:jaでエゴサしながらいつもハラハラしています)


Q. どっちが使いやすいの?
A. Oculus Go

Mirage Soloは「Androidに慣れている」または「クセのあるガジェットをググって使いこなす」スキルがちょっと必要な子です。
iPhoneで言うなら3GSぐらい、Androidで言うなら1.6とか2.0とかの印象です。

ただし、どちらも安定性が悪い(熱暴走)とか、バグが多い(すぐ操作不能になる)、機能はいいんだけどとにかく遅い(ローディング時間とか起動時間が長い)みたいな新しいガジェットにありがちなアレな話が、全くないです。
バッテリードレインとか通話ができないとか頻繁に起こりがちなiOS BetaとかAndroid Previewとは一線を画します。
ちゃんと製品です。


Q. VRゲームがすごいって聞いたんだけどどっちがいいの?
A. 正直PC VRの方の方が・・・という気持ちですが、詳しくないですごめんなさい。

Daydream/Mirage SoloもGear VR/Oculus Goも、Twitterで観測してる限りは「今日は1日○○をやってしまった」「今日はステージ○○までやったわ」みたいなモバイルVRゲームを聞いた覚えがないです。

Oculus Goについては、この記事よかったんできっと挙がってるタイトルもいんじゃないでしょうか(投)

コスパは最強,Oculus GoはモバイルVRを普及させるか? - GamesIndustry.biz Japan Edition http://jp.gamesindustry.biz/article/1805/18051802/

Mirage Solo/Daydreamについては、なんか「よくできてるけどつまらん、30分で満足する」みたいなのが多くてなんとも言えないです。
Virtual Virtual RealityはDaydream rendererでつくられた世界観ぽいし、せっかくなので強制6DoFのMirage Soloでやるのはどうっすか?
Rez InfiniteもDaydream版あるんですけど、PSVR版にも劣るしなぁ・・・他プラットフォームを持っていないなら買ってもいいのでは、みたいな感じです。


Q. 360度写真とかVR動画とかが結構いいって聞くけど
A. 見るんだったらMirage SoloというよりDaydreamがいいです。

結局みんなHMDかぶってもゲームしてないってGoogleは言ってたしね。

日常的に「見たい」であればGoogle PhotoとYouTube VRアプリというアドバンテージが大きいのでDaydream陣営のMirage Soloをオススメします。
「見せたい」際には、Oculus Goの方が持ち運び観点でもいいですね。バンドをめくって両手で持ってもらうといいかも。付属のヘッドホン(?)ユニットの出来の良さも最高です。

Google PhotoのVRアプリがVR180に正しく対応した(発売当初は怪しかった覚えがある)ので、Mirage CameraのSDカードをMirage Soloに挿すとすぐ中身が見られるのはかなり良いです。


Q. 2Dコンテンツを大画面で見られるのがいいって聞いたんだけど
A. スマホの方が便利だし・・・

寝床の上にスタンドとか天井プロジェクタとか、ノートパソコンを本みたいにして立てて横を向くとか、騒がれてるほどは特化した特徴でもないかなぁ、と思ってしまっています。BT-300でamazonプライムはかなり見てるのですが。


Q. VRでソーシャルしたい
A. どっちもイマイチ、ソフトウェアキーボード問題も解決してない。いくらかMirage Soloの方が抜け道があってマシ。

Oculus Goだからってfacebookとがっつり連携してるわけでもないです。facebookへの画像やストリームのシェアができますが、操作感は(スマホの各種SNSへのシェアと比較して)決してよくない上に、fbのタイムラインを見れたりもできません。
そもそもIMEが日本語に対応していないというでっかい話もありますが。

Oculus Roomsも360度静止画は表示できますが動画はムリっぽいです。過去投稿した写真リストの表示も遅いし不安定だしよくわかりません。

じゃあfacebook VRアプリを作れば解決するのか?と考えますが、Gear VR/Oculus Goはアプリを切り替えると基本的に終了してしまうので「他アプリに行って戻ってくる」というのができなくて。ちょっと設計思想としてモバイルのマルチタスクをふさいでしまっている印象を受けます。

PSVRはこのへんがんばってて、意外とHMDかぶったままTwitterに画像流しつつプレイできるんです。ソフトウェアキーボードも、Oculus Go/Gear VRやMirage Solo/Daydreamのポインタ操作よりはゲームパッドの方がまだ操作しやすいです・・・

Mirage Soloは設定を駆使すると「コントローラのボタンで静止画・動画キャプチャができて、Google Photoで自動アップロードされる」ところまではそれなりにすんなりいくので、便利です。Chromecastへの外部ディスプレイへのストリーム表示も可能です。

ただし、これ以上をやろうとすると途端にトリッキーになります。
・Twitter公式クライアントは2D UIできちんと動作します。
・ところがこれを起動するランチャーアプリがないので、アプリ設定の詳細から5画面ほど掘る必要があって面倒です。特定アプリを起動するだけのアイコンランチャーアプリを自作しました。
・ここまでやると「コントローラでスクショ」→「ゲームを中断してTwitterを起動」→「2D UIからTweet」→「ゲームを再開」ができるようになります。

Mirage Solo/Daydreamは通常のAndroidと同様に、Daydream Homeアプリのスタックにタスクが積まれるため、空いてる限りメモリ上にアプリが残ります。たまに便利です。


Q. VRなアプリ開発に興味がある
A. Mirage Solo。

これは実は圧倒的にMirage Soloです。
Cardboardに感動した身としては、単に視野角の広い3Dでも十分にインパクトがあるのはわかっているのですが、「制限外しの6DoF」は3DoFに比較するとマジでチートです。
3Dのモデルなり箱庭なり、そこに置くだけでかんたんに人をびっくりさせることができるコンテンツになります。
というかまず自分が驚きます。

キューブしか登場しないクソゲーを作ってもダイナミックさに感動します。
ベンチマークのつもりでラグドールを無限にInstantiateだけのアプリを作ったら、それだけで「人間とは・・・」みたいなことを考え始めるぐらいインパクトのあるものになります。

OcuGoは確かに持ち歩けるのですが、デバッグというかテストプレイ・調整や最初の検証時ならばなんとか、というぐらいで、エディタ上でデバッグをするためにVR Ready PC+Riftが必要になります。
ビルドと実機転送がもう少し早ければ実機デバッグでも耐えられる気はするのですが、ちょっと厳しい印象です。

ところが、Mirage Soloも問題がありまして、「Instant Previewが動かないので素のDaydreamで開発する方が楽」なのです。
GoogleとLenovoの人も認識はしてるとお話を聞きましたが、「大問題である」みたいには思ってなさそうで「おぃぃぃぃぃ」みたいな気持ちです。

Mirage Soloの試作機を長らく借りてましたが、Androidとしての検証作業以外はすぐに結局Pixel XLで開発して、6DoFエッセンスだけMirage Soloみたいな使い分けになりました。Unityのエディタ上でイテレーションがまわせると効率がだいぶ違います。
結局時間というコストが一番高価なのですが、「なるべくVRヘッドセットをかぶらずに確認できる作り方を模索する」+「でも頻繁にかぶらないとすぐデザインが迷子になる」というジレンマと戦いながら開発することになります。

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