
概要
2025.05.18(日)-2025.05.19(月)で奈良・大阪旅行(?)をしてきました。奈良は奈良国立博物館の七支刀目的でして、大阪は万博目的でした。
- 1日目:新横浜🚄→京都🚃→奈良🚃→大阪
- 2日目:大阪🚃→万博会場🚃→新大阪🚄→新横浜
万博の楽しみ方・感想まとめ
先に万博の感想などを、まとめ的に置いておきます。
大阪万博は皆様ご存知の通り、インターネット・SNS情報戦万博になってしまっていて、情報を適切に絞り込むのは、正直難しくなっています。
インターネット民(≒X大好き民)としては「むしろ積極的に尖った情報を手に入れてお前の好きなように万博を楽しむんや!」ということで雑多な情報をゴリゴリ載せておきます。
インターネット上の”事前”の話
大阪・関西万博デザインシステム制作者の引地耕太氏をフォローして、こみゃくのキャッチーなあたりを入り口に、デザインシステムから万博を知りましょう。
説明が難しいんですが、専門的かつ当事者の観点でSNSのあまたのユーザの行動を拾って対話的に、とにかくポジティブな観点で情報を発信しつづけており、とてもたすかります。
オープンデザインサイト中に、おおまかには「会場BGM」の話である、サウンドスケープのページがあって、SOUNDCLOUDで楽曲が公開されてるので、これをひととおり聞きましょう。

あまりに楽曲がよすぎて聴き込んだ結果、現地の音響が(郊外ですから当然なのですが)物足りなくてスピーカーにわざわざ近寄って聞いたりしてました。(サウンドスケープの体験としてはちょっとお行儀が悪い気はしますが😃)
あと、細かい構成要素を全部追っていくと時間が足りないのですが、大屋根リングはやはり代表的なシンボルとして目白押しです。プラスの情報、マイナスの情報、それぞれへのカウンター情報、調べれば調べるほど興味深いです。

- 実物は下から見ても上を歩いても最高でした。下にはベンチが並んで軒下になっているとか、会場が上から見渡せて現在位置の把握のしやすさに異常に貢献してそうなあたりとかメリットがいっぱい
- 費用が高いとか安いとか再利用とか、3社でつくってて工法が違うとか
- 手すりが避雷設備を兼ねてるので気をつけたい話ではあるがそもそも幅は十分で捕まりにいくような手すりではないとか
- ユスリカが大量発生しているのは事実だけど、実際行った感想としては春夏季節の郊外で水場もあれば「どこかそういうことはあるやろ」の範疇なこと
- 光・明るいところに集まるのか、大屋根リング外周の「白い模様の箇所を中心」に多く見ました。
チケットとか予約とか”準備”の話

- 専用アプリといくつかの専用サイトがあります。専用アプリは様々な情報や行動の入り口、ポータルとなるようにつくられており、位置付けは「認証方法を補助するもの」っぽく、専用サイトである「チケットサイト」が結局メインになります。
- チケットサイトにログインして、購入もチケットサイト、来場日時予約登録もチケットサイト、3日前パビリオン予約もチケットサイトから、当日パビリオン予約もチケットサイトからです。
- 3日前パビリオン予約はログイン行列待機などもあり、PCブラウザからの方がやりやすい面はあるのですが、基本的には「スマホブラウザでがんばれる」ようにできてるな、と思いました。
- 「これは持って行ったほうがいい」話があれこれまとめられている装備品の数々については、『真夏の郊外としての常識の範囲』で済む、と感じました。
- 日焼け止め・タオル、あとこれからの夏の季節は虫除け・帽子も必須でしょう。あとウェットティッシュは便利でした。
- 水筒は(コンテンツとして結構並んでいる給水場を楽しむ目的でなければ)正直不要でしょう。水分目的であればペットボトルの方が軽いですし、自販機は豊富にあります。
- あとあんまり言ってる人いないですが、「行動食(非常食)」大変オススメです!売店は豊富ですし各国のレストランで食べるのがベストではあるのですが、行列待機や移動の都合上、お腹がすいてもすぐに食べられないケースが多々ありえます。
- 地図や入場QRコードの印刷は便利そうではありましたが、結局容量のあるモバイルバッテリーを用意してスマホに全部頼る作戦でいいと思います。
- 会場の電波の入りは決して悪くないです(移動基地局ががんばってそうです)、”山奥みたいな電波がなかなか捕まらずにバッテリがゴリゴリ減る”がないです。
- パビリオンでは行列に並んでる間に読んでおいてほしい、というQRコードがそこそこあります。なくともそのパビリオンと国についてひたすらググり続けて予習するのが肝です。
めちゃくちゃ有名ですが、つじさんの地図はとても良かったです。公式マップと比較して国名がオーバレイで書き込まれてるのが便利。
現地とかパビリオンとか”当日”の話
- 実績としては月曜08:00に東ゲート着で、フランス→いのちの未来→トルクメニスタン→コモンズC-ウクライナ→バルト→ルクセンブルク→トルコ→サウジアラビア→ウズベキスタン→スペインと回りました。予約は入場直後にとれた「いのちの未来」だけでほかは全部並びました。新幹線の都合もあり、19:30に会場を出ています。
- スタダは道を間違えてうろうろしてしまいました、最初の5分だけはちゃんとアメリカもフランスも行列ゼロだったのにw
- パビリオンは外観の「変な建築がでかい」だけですでに100点です。大屋根リングの上から違う角度からさに楽しめるのでみんな120点です。写真では見てたやつでも現地でみたらさらによかった!中身もよかったら220点になります。
- 大屋根リングは下も上も昼も夜も最高でした。天井、外周と内周の行き来ができる場所は限定的なので、そこはよくばらないのが良さそうです(外周は狭く、混雑すると人を追い抜きづらい)。
- 食事については「パビリオンの体験列と食事列はだいたい別になってる」ので、なんかスキをつくと待機ゼロで買えます。あと体験列の最後についてるタイプのカフェはファストパス的に働くことがあります。
- 支払いについてはクレカ、ICチップ入りが最強ぽかったです。「paypay使えません」が体感半分ぐらいありました。
- 行列の待ち時間を行列の見た目から判断するのは正直難しいです、有志サイト「パビリオン待ち時間」をありがたく使わせていただきましょう。行列密度が低いので見掛け倒しだったり、体験が一定人数ごと固定サイクルになっていて回転率がめちゃくちゃ悪かったり、いろんなケースがあります。
開場してから今までの間にいろんな変更・改善・対策が進んでおり、1ヶ月経ったらまた別物になってるんじゃないかな、と思います。もう1回ぐらいは行きたいですね!
旅行の反省
さて、ここからはいつもの(?)旅行記となります
うまくいったので次もやろう:Keep
- 万博の平日朝一は正解でした。見どころがありすぎてもう平日朝一以外の選択肢はありえないかも。
注意点:Problem/Try
- なんとなくで無人ホテルに泊まったところ、利便性は十分でしたがおもしろみが皆無。伊勢の時も同じ反省してる、学習しろ自分。
国宝展

大阪万博あわせで関西圏で特別展がいくつか開催されている中のひとつらしいのですが、奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝-祈りのかがやき-」というものが開催されてまして、主には七支刀目的で行ってきました。

閲覧したかった理由はSaGa2ではあるんですが、実物の七支刀も「西暦369年に百済から倭に仲良くしようやって送られためちゃくちゃ保存状態がいい75cmのおもろ形状の鉄剣」というたいそうつよつよ属性持ちの「国宝」です。
他にも教科書や資料集で見覚えのあるあれやこれやが大集合です、会いにいくしかない。
1日目
06:00 新横浜
早起きして新幹線で京都に向かいます。
08:15 京都
09:00 奈良
近鉄奈良駅に到着、奈良国立博物館に向かいます。日曜は混むだろう、とちゃんと開館前に来たのは正解でした。30分ほど並んで入場。
七支刀がメイン目的でしたが、病草紙とか金地螺鈿毛抜形太刀の猫チャンとかもよかったです。
あと特に気に入ったのは写経が数多く展示されているエリアです。もともと奈良国立博物館が所蔵してるもの(?)は所蔵品データベースで写真が公開されています。
- 筆ってことはみんな一発書きやろ、めっちゃ字うまいな?
- 写経すると功徳が積まれるとされています→まぁわかる
- 金泥で描くとより功徳が積まれるとされています→そうなの???
金字経っていうんですね、奈良時代に紫紙に書いたやつが出て、平安時代に紺紙に書いたやつが流行ったとのことです。紫地に金文字、「🍠焼き芋カラーだな・・・」と思って見てました。
11:00 春日大社
博物館を出まして、せっかくなので奈良観光をしていきます。隣の春日大社へ。

空間に余裕がないのか順路がわかりづらく、「写真で見た記憶よりゴチャゴチャしてるな・・・」みたいな失礼なことを感じました。
12:00 東大寺大仏殿
続けて東大寺、奈良の大仏です。たぶん中3の修学旅行依頼で30年ぶり。
13:00 東向(ひがしむき)商店街
17:30 鶴橋駅
ストフェス(一度は見てみたかった!)を見学してから宿泊地である鶴橋駅に向かいます。まったく知らなかったのですが焼肉屋がいっぱいでした。
ちょっと強度の心配なベッドで就寝。
2日目
08:00 夢洲駅・万博東ゲート

というわけで万博デーの始まりです。
09:00 入場
入場、そして大屋根リングに感動し、ぐるぐる歩き回ってパビリオンがでかくで感動です。
09:30 フランス館
ぐるっとまわってるうちにだいぶ行列が伸びつつあります。アメリカと悩んで、フランスを選択しました。
ヴィトン部屋、ディオール部屋、ロダンの作品があちこちに。フランスを教えてもらえます。
そのまま待機列から見えたパンがおいしそうだったのでいただきます。
10:00 大屋根リング
予約のできたパビリオンまで時間があったので、屋根の上にあがります。
ひと区画だけ内周を歩いて、シグネチャーパビリオンエリアへ。
10:30 いのちの未来
人工知能的なものを絡めつつ、いのち、人格を色々な形で表現していきます。最後にはちゃんとオチがあってよかったです。
11:30 トルクメニスタン館
評判のとおりでよかったです。とはいえ唯一というわけではなく、こういうタイプのパビリオンは結構あるっぽいです(どれもよい)
11:45 チェコ館
ただのビヤガーデンになってるチェコ館でビールとご飯をいただきます。
ちなみに、正直にいうとゴワゴワしてるし酸味が主張されてて「外国のご飯あるある」感に溢れてました。オススメは、しません:)
12:00 水上ショー
遠足の小学生に混じって、噴水ショーを見ます。
12:30 コモンズC-ウクライナ
コモンズC館内の、ウクライナブースが、黄色と青のインパクトのある色をしてまして。気になって並んだのですがなかなか行列が進まない。
バーコードリーダで商品タグを読み取ると、さまざまな「戦争中なので色々問題が起きてる中、なんとかがんばってます」動画が流れます。センスのある反戦の展示でした。
13:00 バルト館
増えてる途中でした。
ガンダムも記念撮影しておきます。
14:00 大屋根リング散歩
1周しようと思ったのですが、途中で満足して飽きました。外周を歩いてユスリカさんにもちゃんと遭遇。
15:30 ルクセンブルク館
展示と併設レストランがともに良いというルクセンブルクへ。叔母が住んでたこともあってうっすら知ってる国です。
多国籍具合の実績には歴史のある、銀行・金融のお金持ちの国って印象です。ダイバーシティ、人種と文化の多様性についてがっつりアピってきてて、よかったです。
16:15 トルコ館
すいてたのでトルコをささっと通過します。
16:30 休憩しつつうろうろ
17:30 サウジアラビア館
そしてやたらと並んでいた(何か内部でトラブルがあった?)サウジアラビアへ。
一番のウリっぽいプロジェクションマッピングを見逃した気がします、夜しかやってないとかなのだろうか。
18:30 ウズベキスタン
上階の木造建築が気になって並びました。もう少し並ぶ時間が短ければよかったと思いますがそこまでオススメでもないかも!

最後、出口にあるおみやげ屋の青い石は結構貴重なものらしい。良い色でした。
19:00 スペイン館
夜になってきて、そこそこ並んでた覚えのあるスペイン館がすいてきてましたのでダッシュで突入。
海の話と太陽の国っぷりをいい感じにまとめてきてて、よかったです。
19:30 夜景を楽しみつつ、退場
551チルド肉まんを買って、新幹線に乗って帰ります。1日中歩き回って、足の裏・腰・膝が悲鳴をあげて、おり痛みで寝られなかったので新幹線に乗ってる間、ずーっとマッサージしてました。
まとめ
万博、あえて順位をつけるとこんな感じ。
「いのちの未来」パビリオン>大屋根リング>ルクセンブルク>フランス>コモンズC-ウクライナ>(特別オススメはしない、の壁)>他
七支刀と大阪万博の旅でしたが、いい感じに内容は詰められたし、大阪万博は期待通りに楽しくて、よかったです。
もう1回は行きたいんですが、他のことをしたい気もするし、直接大阪万博じゃなくて、「知らない国のご飯屋に行く」とか違う体験の発掘をがんばるべきだな、とか色々な興味のアンテナがニョキニョキ伸びた気がします、とても良い体験でした。